2018年6月17に那須川天心と戦うキャリア史上最強の敵ロッタン・ジットムアンノンとは

2018年2月12日に那須川天心(19)が現プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者であるスアキム・シットソートーテーウ(22)に勝利し、キックボクシングの戦績を24戦24勝とした。スアキムは本来は55kg級の選手だが、強すぎて相手がいないために57kg以上で試合し、チャンピオンになった強者だ。那須川天心にとってキャリア史上最強の挑戦者ともくされ、那須川の勝利を疑うこえがあがるなか、スピードをフルに生かした攻撃でなんとか辛勝。いつもは試合後に余裕のコメントを残す那須川もこの試合ばかりは、「今までの相手とはレベルが違う感じで。ぎりぎりでしたが二階級上のチャンピオンに勝てた」とぎりぎりの勝利だったことを試合後のインタビューで述べた。

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那須川がスアキムと戦った約1ヶ月半後に事件はおきた。なんと、那須川のパンチをあれだけくらっても倒れなかったスアキムからダウンを奪い勝利したムエタイ選手が現れたのだ。その名はロッタン・ジットムアンノン。

ロッタン・ジットムアンノンとはどんな選手なのか？
そのプロフィールを紹介する。

＜ロッタン・ジットムアンノンとは＞

ロッタン・ジットムアンノンは168cm、20才既婚である。
「ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級1位」、「ラジャダムナンスタジアム認定同級2位」、「オムノーイスタジアム認定同級5位」、「タイ国プロムエタイ協会同級1位」とタイのメジャータイトルで上位にランクインするトップファイターである。近い距離で戦うインファイターであり、近い距離から打ち出す破壊力のあるフックでこれまで何人ものファイターをマットに沈めたきた。戦績は108勝40敗6分。ムエタイのトップファイターと戦い続けてきた中で勝率は70%を超えている。

＜ロッタン・ジットムアンノン VS 那須川天心　はどうなる？＞

那須川がスアキムに苦戦した理由の一つにリーチ差がある。那須川の身長165cmに対してスアキムの身長は172cm。スアキムとの試合ではリーチ差をスピードで乗り越えたようにみえたが、それでもミドルキック等これまでほとんどクリーンヒットをもらったことがない那須川が離れた距離からの攻撃を被弾するケースが目立った。一方で今回対戦するロッタン・ジットムアンノンは那須川よりも3cm高い168cm。多少身長差はあるものの那須川であればスピードを生かしてリーチの差をつぶすことができるだろう。一方でスアキムになくてロッタン・ジットムアンノンにあるものがパンチ力。スアキムを一撃で沈めたロッタン・ジットムアンノンのパンチ力は要注意だ。このパンチをまともにくらえば那須川のKO負けは免れないだろう。「パンチとキックの技術は世界レベル」と那須川が認めている通り、緊張感のある展開が続くのは間違いない。ロッタンの強烈なフックを受けて那須川がKO負けするか、ロッタンのパンチに合わせたカウンターで逆に那須川がロッタンをKOするか。いずれしても二人の戦いはKO決着になりそうだ。

「過去で一番強い相手です。試合後どうなっていても構わないです」と2018年6月17日の戦いに向けてコメントした那須川。この試合は那須川にとってターニングポイントとなる試合になるかもしれない。