ZIP特集【ワールドカップで話題沸騰中！大迫半端ないって！の誕生秘話】

2018年6月21日放送のZIPでは記録的な勝利を収めたワールドカップで盛り上がる日本でTwitterやネット上で今爆発的につぶやかれている【大迫半端ないって】という言葉の誕生秘話について特集した。

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 コロンビア戦での勝利から一夜明けて、ロシア・カザンではサッカー日本代表は次のセネガルとの試合に向けた練習を再開し、汗を流している。そんな中、今日本中で【大迫半端ないって】という言葉が話題となっている。ワールドカップのスタジアムの観客席でも【大迫半端ないって】という文字と共に絶叫するような男性の似顔絵が描かれた旗をちらほらと見かける。特にTwitter上ではその書き込みが急増、コロンビア戦で大迫選手がゴールを決めた午後10時半頃には【大迫半端ないって】の書き込みは何と3万793件にもなったというから驚きだ。さらに、海外メディアの日本選手の紹介ページにおいても、大迫選手の紹介文にも英語で【hampanai】と書かれている。イギリスの新聞、ガーディアン紙も大迫選手をhampanaiと紹介しており、半端ないという言葉は海を越えて海外にまで伝わっている様子だ。

では【大迫半端ないって】という言葉は一体どこから生まれたのであろうか。それは今から９年前、大迫選手が出場した高校サッカー選手権準決勝でのこと。この試合で大迫選手は２ゴールを決め、チームを勝利へと導いた。実はこの試合直後、試合に負けた相手チームのロッカールームでの日本テレビが単独インタビューをしたのだが、この時、対戦相手の選手が「大迫半端ないって！もう！あいつ半端ないってー！後ろ向きのボールめっちゃトラップするもん、そんなんできひんやん普通！そんなんできる！？言っといてや、できるんやったら。新聞や、全部新聞や。撮られたし、もう。また（大迫が）一面やし。またまたまたまた２発やし。１発にしとけばよかった、１発に！」と半泣き大絶叫しながら大迫選手のプレーを称えた言葉だったのだ。つまり、ワールドカップのスタンドのプラカードなどに【大迫半端ないって！】という文言と共に描かれている男性のイラストは大迫選手本人ではなく、高校サッカー選手権準決勝で対戦した相手チームの選手の似顔絵だったのだ！さらに、この時のインタビューで、負けたチームの滝川第二、栫裕保監督（当時）が「大迫選手は絶対全日本（日本代表）入るな。大迫選手はすごかったな、オレ握手してもらったぞ！（大迫選手の）鹿児島城西高校を応援しよう！」とまで言っているので、高校生当時の大迫選手がどれほどずば抜けた才能を持っていたかがうかがえる。

 当時相手チームで監督をしていた栫裕保教諭におととい話を伺うと「（当時）完璧、後ろから追いかけるようなディフェンスしかできなくて大迫選手はもう半端なかった！」と答えた。ちなみに高校サッカー選手権において大迫選手は大会最多記録の10得点のゴールを決め、この記録はいまだに破られていないという。高校時代の大迫選手の試合を当時入社3年目だった桝太一アナウンサーが実況していたのだが、当時の取材メモを振り返ったところ「誰よりも率先してロッカー掃除をする選手」と書かれていたという。サッカーにおける実力だけでなく、サッカーに取り組む姿勢から大迫選手は半端ないことがわかる。今週日曜に迫ったセネガル戦でも大迫選手の活躍を期待したい。