世界一受けたい授業に出演　天才芸術家ピカソの孫が明かすピカソのプライベート

パブロ・ピカソは1881年から1973年まで活動した史上もっとも多くの作品を残した世界を代表する芸術家。その作品の数は、油絵と素描を1万3500点、版画を10万点、挿絵を3万4000点、彫刻と陶器を300点と多作である。その人気は凄まじくニューヨークのサザビーズで競売にだされた『パイプを持つ少年』は1億416万8000ドル（約118億円）で落札され、絵画取り引きの最高額を更新した。

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またパブロ・ピカソは数々の名言を残していることでも有名であり、「
私は子供のような絵が描けるようになるのに一生かかった」という言葉は今でも語り継がれる名言である。

パブロ・ピカソが生涯に結婚したのは2人だ。しかし恋人として知られる女性は10人おり、3人の女性との間に4人の子供がいる。

１人目は、最初の妻オルガとの間にできた長男パウロだ。パウロはピカソが結婚した状態で生まれた唯一の子供だったが、両親が別居したため、父親の愛情をあまり受けることなく育った。
２人目は、マリ＝テレーズとの間にできた長女マヤだ。結婚こそしなかったが、マリ＝テレーズはピカソにもっとも創造的なインスピレーションを与えた女性として知られる。愛人の子供として生まれたマヤだったが、初めての娘としてピカソに愛された。
３人目と４人目は、１９４７年、フランソワーズ・ジローとの間にできたクロードと１９４９年に生まれたその妹のパロマだ。ただし、２人は母親とともに幼い頃にピカソのもとを去った。

2人目の子供であるマヤを母親にもつピカソの孫が世界一受けたい授業に出演したダイアナ・ウィドマイヤー・ピカソだ。マヤは今でも数千点のピカソの作品をもっており、その中にはマリ＝テレーズやマヤを描いた絵画やスケッチも600点ほど含まれている。「夢」はその中でももっとも有名な作品でありマリ＝テレーズをモデルとして描いた作品だ。そのマリ＝テレーズの孫がピカソのプライベートを語った。

孫が明かすプライベートその①：マリー・テレーズとの出会いはピカソのナンパだった

ピカソとマリ＝テレーズが出会ったのはパリ。当時ピカソは45歳、マリ＝テレーズは17歳。ピカソはマリ＝テレーズに一目ぼれして声をかけた。既に名声を得ていたピカソだったが、17歳のマリ＝テレーズのことを知らなかった。そこで、ピカソは自分の画集をその場でマリ＝テレーズに見せ、自分に興味を示すようマリ＝テレーズをしむけた。

孫が明かすプライベートその②：ピカソは秘密の暗号を絵の中に描いていた

当時ピカソは別の女性と結婚しており、二人の関係を公にすることができなかった。そのため、ピカソの作品の一部(「白い手とギター」及び「壁にかけられたギター」)にマリ＝テレーズのイニシャルであるMとTを描いた。

孫が明かすプライベートその③：ピカソはマリ＝テレーズのために城を買った

ピカソはマリ＝テレーズとの秘密の関係を守るために、お城を購入し、そこにアトリエを設け面会した。マリ＝テレーズのほりの深い顔立ちはピカソのインスピレーションを刺激し多くの彫刻作品を生みだした。1931年にリリースされた絵画「彫刻家」の左に描かれた女性はマリ＝テレーズ、右はピカソ。マリ＝テレーズをモデルとして作った彫刻を眺めるピカソを描いた作品である。

孫が明かすプライベートその④：ピカソがきっかけで白い鳩は平和のシンボルとなった

オリンピックの開会式で使用される平和のシンボルである「鳩」。これを定着させたのもピカソだ。ピカソが1949年の国際平和会議のポスターで白い鳩を描いたことで鳩は平和のシンボルとなった。

そんなピカソは自分の絵を以下のように評している。

「他の人が自伝を書くように私は絵を描いている。つまり私の絵は日記なのだ。」と。