ヤブ医者は元々名医を指す言葉だった!　ヤブ医者はなぜ下手な医者を指す言葉になったのか？

公開日： 2018/05/22 : 最終更新日：2018/07/07 未分類

実はヤブ医者にはモデルとなった人物がいる。
ヤブ医者のモデルになった人物は江戸時代に兵庫県の養父市(やぶし)に住んでいた長島的庵(ながしまてきあん)という医者だ。ただし長島的庵は名医でヤブ医者ではなかった。ヤブ医者はもともと下手な医者を指す言葉ではなく、名医を指す言葉だったのだ。それではなぜヤブ医者が名医という意味から下手な医者という意味に変わってしまったのか？

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その理由を知るには1700年代までさかのぼる必要がある。当時的庵は他の医者がさじを投げてしまうような難病も治してしまうほどの名医として名を馳せていた。そして「養父(やぶ)にはスゴく腕の良い医者がいる」という評判が江戸にも伝わり、五代将軍「徳川綱吉」の命により的庵は徳川綱吉のお抱えの医師となった。その噂は瞬く間に広がり、養父医者といえば的庵のことを指すようになり、養父医者は名医のことを指す言葉となった。

的庵の噂をききつけ、当時的庵のもとには的庵から医学を学ぶことを目的として多くの弟子が集まった。そして弟子たちも立派な医者になったことで、養父医者ブランドの評判はさらにうなぎのぼりとなった。しかし養父医者ブランドの名声が高まったことで大きな問題が、、、

養父医者ブランドの名声が高まったことで、それを利用して金儲けをしようとする養父医者の弟子を装う偽医者が続出したのだ。その結果、養父医者ブランドの評判が急落し、「養父医者=腕の悪い医者」という意味になったのだ。

いつの時代にも悪いことを考える人はいるものだ。